雲仙茶は、お山「雲仙」のふもと、雲仙市瑞穂町の標高約50メートル以上の中山間地で栽培しています。
昭和10年ごろから栽培され始め、ほとんどの茶農家が蒸製玉緑茶を作っています。
蒸製玉緑茶とは、通称「グリ茶」といわれ、勾玉状に曲がっていて、まろやかな味が特徴です。
また、雲仙茶は、長崎県内では早く収穫できる産地として高い評価をうけています。
全体の栽培面積は約13ヘクタールと小さい産地です。当園は、そのうち5ヘクタールを栽培、製造、販売の一貫経営をしています。
加工されたお茶は、すぐに工場に運ばれて加工されます。
お茶を製造する上で最も重要な工程のひとつ「蒸し」工程です。
当園は蒸し時間を長くする「深蒸し製法」で製造しております。
蒸されたお茶の葉に、熱風をあてながら3時間揉みこんで乾燥させます。
この機械が再乾燥機です。
大きな筒がグルグル回りながら熱風をあてていきます。
お茶の葉は遠心力と重力で壁にぶつかり、勾玉状になっていきます。
これが玉緑茶の特徴です。
一次加工されたお茶を「荒茶」といいます。
この荒茶にもう一度火を入れます。
当園は昔ながらの直火式の火入れ機を使用しています。
火を入れて整えたら完成です。
こうした長い過程を経て作られた雲仙茶は、パッケージに詰められ、商品として皆様のもとに届けられます。
たくさんの手間と愛情をかけて作られた雲仙茶を是非一度ご賞味ください。